航空関連事業を行っている会社の多くに早期入社もしくは早期就業(以下早期入社でまとめます)という制度があります。就職活動中は多くの場面で「早期入社はできますか？」と聞かれる事もありますし、「早期入社を募集条件」とする会社もありますので、早期入社について理解し、自分の考えをしっかりまとめておきましょう。

早期入社(就業)制度とは、卒業単位の取得が見込まれている内定者を対象に学校に在籍しながら内定先の会社で働く事ができる制度です。


航空業界にこの制度が多い理由に、教育や訓練の期間が長い事が挙げられます。
会社や職種によって期間や方法は異なりますが、おおまかには座学→テスト→OJT→見極め→一人立ちという教育課程を数か月に渡って行わなければなりません。
ですから早期入社制度を用いて、なるべく早い段階で皆さんに即戦力となってもらいたい企業の狙いがあるのです。

志望企業が早期入社制度を取り入れていたとして、「学生なのに内定先の会社で働きはじめてもいいのだろうか」という疑問が浮かぶかもしれません。
早期入社期間はアルバイトないし契約社員として雇用されるので、企業としては問題ありません。

ただし、学校に早期入社の制限がないかの確認や、
あなた自身の卒業までの授業日数やスケジュールに対して早期入社ができるか、慎重な検討が必要です。
確認の上で早期入社が可能なのか、またいつから可能なのかを判断して答えられるように準備しましょう。
また、学校によっては早期入社期間中のレポート提出が単位になる学校もあるので、担当の先生にも確認してみると良いでしょう。

早期入社で働き始めたら残りの授業、学校行事、法事、成人式、私用などで休みが必要な場合はどうなるのでしょうか。授業に参加できず卒業を逃してしまったり、大切な用事を済ませることができなかったり、反対に急な欠勤で会社に迷惑をかけてしまったりという事がないよう注意が必要です。
早期入社期間の休みは説明がつく場合、基本的にはとれる事がほとんどです。
しかし教育プログラムや研修には決まったスケジュールがありますので、もし既に先に決まった予定があって休みを取りたい場合は、いつどういう理由で休みが必要なのかを伝えておくか、もしくは休みたい場合の申請方法を働き始める前のうちに内定先へ確認をしておきましょう。
早期入社期間中は肩書こそアルバイトや契約社員ではあるものの、内定先からは社会人として見られます。自分のスケジュールの管理はもちろん、こういったやりとりは正確に行って気持ちよく働けるようにしましょう。

まず挙げられる早期入社のメリットは、内定獲得の一つの武器になるという点です。
求人企業はより早く人材を確保したい狙いがあるのと、より早く即戦力となってくれる人材を欲している場合が多いので、一つ内定獲得の武器になるでしょう。
次にお給料が発生する点です。
早期入社期間も働いた分だけしっかりお給料が発生しますので、早くからお金を稼げるメリットがあります。
最後に同期と差を付けられる点です。私の場合、以前勤めていた会社では早期入社をせず４月入社だったのですが、その時既に半年前に早期入社していた同期が現場に立って活躍していました。その差を縮めるのは容易ではなかった過去があります。

早期入社には一定の条件が整っている必要と社会人としての自覚が必要です。会社、学校、家族、自分のスケジュールとよく相談をして決めましょう。