「人生一度きり」波乱万丈の人生からつながるご縁。Peach社員が語る理想のエアラインと仕事~Landing STORY Vol.6~

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「人生一度きり」波乱万丈の人生からつながるご縁。Peach社員が語る理想のエアラインと仕事~Landing STORY Vol.6~

みなさんこんにちは
ライターのSHIORIです。

航空業界への就職を“旅”と定義するマイターミナル。
業界で活躍している人がどう羽ばたき、どう航空業界の地に着いたのかを掘り下げるインタビュー企画「Landing STORY」

前回の「日本貨物航空株式会社」の山本様の記事はいかがでしたでしょうか?
6回目となる今回はPeach Aviation 株式会社で働く中川光様からお話を伺いしました!
ご縁を大切にしながら築いてこられたキャリアについて語っていただいています。

■インタビュー
Peach Aviation 株式会社

中川光様
2016年バニラ・エア株式会社に新卒入社。
経営統合に伴い現在Peach Aviation 株式会社に転籍し、
航空会社の空港業務運営などに携わる。

波乱万丈の留学生活と1枚の名刺がくれた就職のきっかけ

波乱万丈の留学生活と1枚の名刺がくれた就職のきっかけ
Q簡単な経歴を教えてください
なんか面接みたいで緊張しますね笑
経歴で言いますと、日本の高校を卒業した後に、台湾の語学学校に3カ月留学をして、そのあとにアメリカのESLというところで英語を学び、その後に台湾の高雄餐旅(たかおさんりょ)大学に入学しました。
大学3年生の1年間インターンシップの制度がございまして、1年間エバー航空のグランドハンドリングスタッフをやっていました。大学卒業後の2016年にバニラエアに入社をしました。
そのあと経営統合で、Peachに転籍し今に至ります。


Q台湾とアメリカで 2つの語学学校に通われてたんですね
はい。もともと高校卒業後は日本の大学に進学して普通に就活して一般企業にと思っていたんです。しかし入試前に身近な人間が亡くなりまして、「人生1度きりといいますか2度なし」という思いが湧いてきました。
漠然と将来的に航空業界に携わりたいなっていう思いがあったので、「まずは語学だろう」って考えて、留学する事に決めました。
もともと母が台湾の国籍である事と、たまたま台湾に航空会社で1年間インターンシップができる大学がありますよ、という話を耳にしまして、進路を定めた経緯がございます。
中国語が話せない所からのスタートだったので本当に波乱万丈な大学生活で、私自身ちょっと山にこもって行方不明疑惑がでた事もあったんですけど笑 今となっては良い思い出です。
当時の仲間は現在も付き合いがあって、一生の友が作れました。


Qエバー航空でのインターンシップはいかがでしたか
1年間、現地の正社員の方と混じって、働くっていう形でした。正直、相当苦労しました笑
大学の勉強と並行して、また語学のハンディキャップを抱えながら、1,2週間くらいでみっちり教育を受け、インターンを始めたその月には現場に入っていました。
しかもインターンしたエバー航空は他のエアラインの地上業務を受託していたので、複数のエアラインの規定を覚えました。日本の航空業界では考えられないスピード感です笑
学生にも容赦なしでしたが、「航空業界で働きたい」という想いでなんとか乗り切れました。

Qそこを乗り越えて、大学を卒業後バニラ・エアに入社した決め手はどんなところだったんですか
実は貴重な出会いがきっかけでした。
インターンしてる最中に当時のバニラ・エアの新規就航があり、現地の本社の方が来られてました。
たまたま私がオフィスに戻ろうとした際に、急に日本語で話しかけられ、その方が当時バニラ・エアで副社長だった五島さんでした。
お話をしたきっかけから、名刺をいただいて、1、2週間後ぐらいに「会社を見に来ませんか」っていう連絡をいただいて二つ返事ですぐ日本に飛びました。

見学した時に、ワンフロアのオフィスで社員全員が1つの目標に向かって、経営層との距離も近くアットホームに働かれている姿と社風に衝撃を受けました。
自分もこのフラットな環境下で仕事がしたいと強く思って面接を受けさせてもらい入社を決めました。
貴重なご縁でしたし、他社はほとんど見ずに決めたという感じですね。

LCCならではのキャリアパス。定時運航を支える責任とやりがい

LCCならではのキャリアパス。定時運航を支える責任とやりがい
Q入社してからはどんなご経験をされてきたんですか
まず、バニラエアに入社後はグランドスタッフとしてチェックインやゲート担当をして半年後くらいには、ゲートの責任者(ゲートコントローラー※1)をやるようになりました。
その1年後ぐらいにはカウンターの責任者(カウンターコントローラー※2)をやって、また半年後ぐらいに、今度はオフィスの方の責任者(フライトコントローラー※3)になりました。
フライトコントローラーになって、そのあとまた3ヶ月後ぐらいに今度はステーションコントロール※4という仕事につきました。

※1 ゲートで発生する事象の対応や最終的な搭乗判断をする仕事。
※2 現場で出発便のカウンターのクローズやお客様対応等が発生したときの対応をする仕事。
※3 成田発着便の全体をみていて、他部署と連携してフライトが円滑に進むよう調整・判断をする仕事。
※4 就航する全てのフライトの管理の仕事。

恐らくフルサービスのキャリアなどは何年間か経験を積んでこういった異動を経験するんだと思いますが、スパンを短く色んな業務ができるのはLCCならではのいいところなのかなっていうのは、私は個人的には感じています。色々大変ですけど笑
ステーションコントロールになったタイミングで経営統合になったので、このままPeachに移ったって感じですね。


QPeachではどんなお仕事をされているのでしょうか
おおまかに①関係各所との連携業務 ②オペレーション管理業務 が私の担当です。

①の関係各所との連携業務についてですが、
簡単に言うと、安全に定時運航する為に社内外の方々と必要な調整をする役割。になります。
社内調整で言えば、乗務員と地上職員との間でお互いの業務進捗状況の中継をしてあげたり。
社外調整で言えば航空会社だけで飛行機は飛ばせませんので、例えば保安検査場や税関とか、国際線であればCIQ(国境を越える交通および物流において必要であるとされる手続き)との調整を行います。
運航に関わる社内外の人と、裏側で潤滑油として働くようなイメージです。

②のオペレーション管理業務についてですが、
Peachでは地上のハンドリングを協力会社に委託しています。
その協力会社の方々が現場でトラブルや困っていることがないかサポート・確認する仕事です。
また業務の中で判断に迷う事があれば決断をする役割も担っています。
基本的には全て規定がありますので、その通りにみな業務を行うのですが、その規定を超えた判断が必要な場合に相談をもらい、判断と指示出しをする役割ですね。
あとはフロントラインに立って、お客様のお問い合わせの対応も行います。

Q責任あるお仕事ですが、やりがいを感じられるのはどんなときですか
やはり定時に安全に出るとよかったなっていうところがやりがいですかね。
便全体の管理として、定時に出たり、定時に戻ってくることができると、やりがいを感じるなと思います。
また担当業務上、第一線でお客様対応だけを行う事ができませんので、
協力会社の方々から「円滑に業務ができました!」と言っていただける事もやりがいの1つです。


Q逆に大変だな。と感じられるのはどんなときですか
私、性格的に楽天的なところがあってですね、あんまり苦労であったりとか、大変だったりとかって思うことはあまりないんですけど笑
しいて言えば、関係する社外の方々と調整業務を行う中で、みんなにPeachをもっと好きになってくれたら嬉しいなという想いはあります。
私の仕事に関わる人には皆、Peachが好きでPeachの仕事が楽しいと思ってもらえたら嬉しいですし、その努力は続けたいと思います。

飛行機利用を身近な存在へ。理想のエアライン作りと次世代への想い

飛行機利用を身近な存在へ。理想のエアライン作りと次世代への想い
Qこれからのキャリアで挑戦したいことはありますか
はい。私が目指すと言いますか、やってみたいなと思うことが2つあります。
1つはこのLCCビジネスモデルを形として継続させ、しっかりとこの航空業界に根付かせていきたいなっていうところですね。LCCができたことによって、移動とかもすごく便利になったと思うんですよね。今まで1年に1回しか帰れなかったような学生さんだったりとかが、1タームに1回帰省できたりとかする。
やはり誰でも気軽にいつでもどこでもっていうのっていうのはLCCモデルではないとできないのではないかと思います。微力ながらLCCモデルを日本に根付かせていけるように頑張っていきたいと思っております。

もう1つはインターシップ制度を日本の航空業界に取り込んでいけたらなと思います。
私も一経験者として、インターンの経験を積んで航空業界に入ってきたっていう経歴があります。ぜひ航空業界を目指した人が業界に入る為の駆け橋のような、ちょっとお手伝いができたらなっていうのは思っております。
いかに航空業界で働きたいっていうモチベーションであったり、業界で働いてよかったって思っていただけるような環境を整備していくのか。それが私たち現役の役目なのかなっていうところもあるので、今日お話ししててまだまだ頑張らなきゃなって思いました笑


Qお休みの日にどんなことをされてたりとかちょっとお伺いしてもいいですか
お休みの日はですね、昔は結構1人カラオケとか行ってました。あとずっと野球やってきたので、高校野球の追っかけをしたりしてました。最近はPeachの中でゴルフ部や野球部を立ち上げたので、もっぱらゴルフや野球の活動をやってます。
加えてカフェ巡りや、台湾料理店巡りをホソボソとやってます。
会社の社長がどんな人か、どんな思いを持って、経営しているかに着目しカフェ巡りをしてます。


Q航空業界への就職を目指している方にメッセージをお願いします
航空業界で働きたいというモチベーションはとても大切ですし、今後働く上で1番大事になるのはパッションだと思っています。
なのでその気持は自分に正直に、大事にしてもらいたいと思います。
こういう仕事をしたいっていうモチベーションがあれば、人生の生きがいとかにも繋がっていると思います。
空港に足を運んだり、SNSやYoutubeなどで情報を集めながらイメージを沸かせていただくのも良いと思います。
私たちの業界は、専門的な業務が多数あり、職種も様々です。
一人ひとりが同じ目的意識をもって働ける喜びがあります。仲間に感謝する機会がたくさんあります。言わばOne Teamです。
一つひとつのフライト、ともに働く仲間やお客様との出会い、どれもまたとない一期一会です。
こういった “ご縁” を大切にしながら一緒に航空業界を盛り立てていきましょう。

おわりに

最後までお付き合いいただきありがとうございます!
数々のご縁を大切にし築かれてきたキャリアでしたね。今後実現したい航空業界への熱い想いも伝わってきます。インターンシップ制度の導入が実現できると嬉しいですよね。実現を楽しみにしながら日々情報収集をして、自分が働くイメージを膨らませていきましょう!