1フライトの仕事の流れ!客室乗務員のお仕事解説

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1フライトの仕事の流れ!客室乗務員のお仕事解説

お仕事解説シリーズの客室乗務員編です!
客室乗務員の仕事は飛行機の中でサービスを行っている印象が強くありますが、
フライト中には具体的にどういった流れでどんな仕事をしているのか。
また、フライト以外にどんな仕事をしているのでしょうか。
出社からフライトが終わって飛行機を降りるまでの業務内容と流れをまとめてみました。
※航空会社やフライト状況等によっては異なります。

【出社】

まずはステイの有無や日数、滞在先の気温等を確認して必要な荷造りと、
フライトやシフトごとにショーアップ(出社する事)時間や場所が変わる事があるので、
スケジュールをしっかり確認して家を出ます。
また電車やバスの遅延等で客室乗務員が出社できなければ乗務便のディレイ(遅延)に繋がる可能性もあるので、
必ず時間に余裕を持って出社します。
出社後はロッカーで制服に着替え、身支度を整えフライトの予習をはじめます。
主にお客様情報の読み込み、非常用機材や搭載品のロケーションの確認、
国際線であれば機内食のメニューや作り方などを勉強しておきます。
ショーアップ後はフライトに必要な書類等を揃えたり、記入します。
特に国際線では必要書類が国ごとに異なり種類が多いので、毎回しっかり確認しながら準備します。

【ブリーフィング・搭乗】

集合時間になると、一緒にフライトするCAが1つのテーブルに集まり、サービス方法や注意点などを話し合います。
初めてフライトを共にする職員とはここで挨拶も交わします。
一通り乗務前のブリーフィングが終わるといよいよシップ(飛行機)へ移動です。
クルー専用の保安検査所を通過してクリーンエリアへ。
シップへ乗り込むと、各々担当するポジションにある非常用機材や搭載品、ミールの漏れがないか、
また不審物がないかなどをチェックし、サービスに必要な準備を始めます。
シップに機長・副機長が飛行機に到着すると、コックピットブリーフィングを行います。
クルー全員がフライトの所要時間や高度、速度、揺れが予想される箇所など、注意が必要な点を細かくシェアします。
またこの際、緊急脱出に備えてコックピットクルーとの顔合わせもしっかりします。

機内準備を全て終えたら、地上係員に搭乗準備が整った事を知らせてお客様をお迎えします。
搭乗中はお客様を笑顔でお迎えすると同時に、お手荷物の収納やシートベルトの着用、テーブルや背もたれを戻していただく等、飛行機の離陸に備えて機内の準備を整えていきます。
ギャレー(キッチン部分)全てのチェックが終わると客席乗務員も担当のCAシートに着席し、離陸に備えます。

【離陸・サービス提供】

離陸時は飛行機に異常がないか、普段と違った音や匂いがないか、お客様の離席がないか等、安全面に精神を集中します。
無事に離陸が完了してシートベルト着用サインが消えると、国内線であればお飲み物サービス。
国際線はお食事サービスの準備を始めます。
ギャレー担当はカートのセッティング、キャビン担当はお客様の様子の確認、機内温度の調整等を行います。
準備が整うとサービス開始です。火傷や誤提供に注意しながら確実に進めていきます。
提供が済んだ後、タイミングをみて食事や飲み物のカップを回収にまわります。
お客様のお席に使用済みの物が溜まらないように、なるべくキャビンをクリーンに保てるようにしっかり目を配ります。
ロングフライトでは軽食と到着前のお食事もあるので、これを最大3回行います。
続いて飲食物のサービスが落ち着くと、機内販売の準備に取り掛かります。
機内販売の商品をカートにセッティングし、キャビンを回ります。

全てのサービスが一旦落ち着くと、照明を落としてお客様にゆっくりお休み頂く時間となります。
この時間を利用してCAも機内食を食べます。ミールはそれぞれ担当したクラスのメニューを食べるのが一般的です。
また、ロングフライトではサービスが落ち着いているこのタイミングで交代しながら休憩を取ります。

【到着・降機】

全てのサービスが終わると、着陸に向けて離陸時と同じキャビンの状態を作る為に準備をしていきます。
サービスで使用した全ての物を回収・収納し、お客様の手荷物も元通りに収納します。
再度シートベルト、テーブルと背もたれを戻していただく等の安全確認も実施します。
安全確認を済ませ、いよいよ着陸態勢に入ります。着陸時は離陸の時と同様、安全面に精神を集中します。
またCAは進行方向の後ろ向きに着席することがほとんどなので、着陸の衝撃に備えた姿勢で着陸します。
無事に着陸し、シップが駐機場に到着して安全の確認が取れると、ドアを開けお客様を降機させ、お見送りします。
全てのお客様の降機が終了すると、機内に残されたお忘れ物や不審物はないかをチェックします。
シップは次のフライトに引き継がれるので、次便のクルーに迷惑がかからないように使用した物は決められた場所に戻し、綺麗な状態にしておきます。
全ての片付けが終わると飛行機を降り、クルーバスに乗って宿泊先に向かいます。
全員がホテルにチェックインすると、次のフライトの集合日時を共有した後に解散します。

以上が客室乗務員の1フライトのおおまかな業務内容と流れになります。
フライト中はもちろん、フライト前の準備や打ち合わせを細かく行って安全を守り、快適なサービスを提供しているとお分かりいただけたと思います。
随時他の記事も作成していきますので、ご期待ください!