JAL、ANAに就職したかったが、採用中断・中止を受け進路をどうすべきか

  1. マイターミナルトップ
  2. ブログ一覧
  3. JAL、ANAに就職したかったが、採用中断・中止を受け進路をどうすべきか

JAL、ANAに就職したかったが、採用中断・中止を受け進路をどうすべきか

JALさんANAさんの新卒採用が、しばらくの間どうなるかわからない状況になっています。
JALさんやANAさん、またそのグループ企業への就職を目指していて
今後について不安にな方もいらっしゃると思います。

航空業界の元人事として、何かヒントになるような事が発信できればと思い、
進路をどうすべきかについていくつか方法をお話していきたいと思います。

1つ目の方法、専門学校や大学院に進む

エアライン・語学系の専門学校や、大学院に進む方法です。

この場合、卒業のタイミングで採用活動が行われれば変わらず新卒扱いにはなります。
つまり2年後に新卒枠で再チャレンジする方法です。

採用活動が行われれば、新卒枠という門の広い入口からチャレンジできる事は最大のメリットです。

ただ注意点として、
2年後に確実に採用があるかどうか不確定であることと
専門学校に進んだ場合、4大卒の方は最終学歴で入社後の扱いが変わってしまう場合もあります。

2つめの方法、就職浪人

アルバイトや契約社員などで生計をたてながら、採用再開の時を待つ方法です。

いつでも就業できる体制になるので、
採用が再開されるタイミングと同時に就職活動をスタートできる事がメリットです。

こちらの注意点は
学校卒業後に正社員での就業経験がないという事がマイナス要素になります。
生活費用もかかるので、家族ともよく相談する事も重要です。
また、エアラインスクールなどに通う場合は、良し悪しがあるので、しっかり見極めが必要になります。

3つめの方法、他業界で正社員として働きながら中途入社を目指す

航空業界ではない業界で正社員として働きながら、中途採用が始まるタイミングで転職する方法です。

航空業界には中途採用の求人も数多くあります。
正社員としての就業経験がある状態での転職となりますので、
採用側としては採用しやすい形です。
また、中途入社する事で入社時の給与テーブルも新卒より高く設定される事もありますので、このあたりがメリットです。

この場合の注意点は、
正社員として働きながら転職活動をするのに労力がかかることです。
フルタイムで働きながら書類作り・面接を行う事は想像よりも大変です。
かつ退職時期と入社時期の折り合いをつけるのも大変です。
航空業界の入社時期は訓練スケジュールの兼ね合いもあるので、指定されたタイミングで入社が必要になります。
また、新卒と比べて中途採用の枠は限られた数になります。
倍率は新卒と比べて高くなることが予想されます。

4つめの方法、航空業界に就職する

なりたい職種や入りたい会社でなくとも、まずは航空業界に身を置く方法です。

航空業界では、全ての採用がなくなったわけではなく、新卒採用を行っている企業もあります。
職種が異なっていようと業界経験者は即戦力として重宝されますので、良い方法の一つです。

例えば

貨物系⇔旅客系
地上職⇔乗務職
フルキャリア⇔LCC
日系⇔外資系
国内線⇔国際線
など

このように業界内でのキャリアチェンジは歓迎としている文化です。
まずは業界に身を置く事で基礎知識、経験、就業リズム、居住地など有利な条件が揃うので武器となります。

この場合の注意点は
採用が再開される頃には、最初に入った会社も忙しくなるという事です。
つまり、人手が欲しいタイミングで退職交渉をするという苦労があります。
また同じ空港内で転職をすると多少気まずいという方も見てきました。このあたりは覚悟と注意が必要かもしれません。


【まとめ】
大枠としていくつか方法をご紹介しましたが、あくまで方法の1つです。
重要になるのは、
・通常の採用基準と併せて、採用再開までにどんな想いで何をしてきたのか
・その経験や時間を入社後にどんな風に活かせるのか。
です。

何が自分にとって良い方法なのか。
本当に数年待ってでもやりたい仕事なのか。
大変な想いをされていらっしゃると思いますが、
プラス思考で自分を見直す良いきっかけと捉えていただければ嬉しいです。

これまで私たちにたくさんの夢を見させてくれた航空業界です。
強い想いをもって目指してきた方々の夢を諦めさせてしまうような事はないと、個人的には考えています。
新卒採用をしなかった年度の方に向けて、救済措置はきっとあると信じています。
採用再開までの時間をそれぞれ無駄にせず大切に過ごして下さい。