「英語はどれくらい話せればいいですか？」
私が人事時代に面接や説明会で多く聞かれた質問の一つです。
空港で働いてみたいけど英語が得意ではない、自信がない、という方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると英語が堪能でなくても空港で働く事は可能です。

もちろん堪能である事に越したことはありませんが、この記事では英語が堪能でなくてもあきらめる必要がないという事を理解してもらえるように書いていきます。
ただし、入社時に一定の語学力が求められる業種や職種もありますので、そちらについても併せて説明していきます。

空港で働いている人全員が英語がペラペラではないでしょう。ではなぜ外国籍とコミュニケーションがとれ、業務を行えるようになるのでしょうか。

その答えは２つ！

一つ目は「苦手意識をもたない」

まずは英語が喋れない事をネガティブに思わない事です。大切な事は英語がスラスラと話せる事ではなく旅客の要望をくみ取り、応えようとする気持ちです。正しい文法でなくても構いませんので積極的に英語でコミュニケーションを図りましょう。

二つ目は「最低限必要な決まった単語やフレーズを覚える」

はじめに業務上使う最低限度の単語やフレーズを日本語で書き出し、それを英語に翻訳していきます。まずはこれを覚えること。先輩が話す言葉をマネする事からはじめると良いでしょう。

次に業務を行っていく中で自分が英語で言いたい事、言えなかった事を同じように翻訳して1つずつ覚えていきます。自分の力で翻訳できないものやもっと良い言い回しをしたい時は、こちらも周りの先輩や英語が得意な人に単語やフレーズを教えてもらったりマネをしたりして1つずつ覚えていきましょう。
この２つの積み重ねで英語が堪能でない方も業務は行えます！

人の役に立ちたい、お客様に喜んでもらいたい。その気持ちと地道な努力さえあれば英語が堪能でなくても空港で働くチャンスはあります。

一方で会社によっては採用規定にTOEIC等の語学レベルの基準を設けていたり、履歴書の提出が英語、面接が英語、社内公用語が英語などといった事もあります。
代表的なもので言うと外資系航空会社、日系航空会社、日系航空会社のグループ会社は職種ごとに語学レベルの基準を設けており、TOEICスコアが500~600以上を基準にしているケースが多いです。会社や職種によって異なりますので募集要項などを確認しましょう。

もし基準を満たせていない方でこういった会社での就職を目指している方も、クリアできる基準の会社で働きながら勉強を進めれば必ずチャンスはあります。

まずは出来る仕事でステップアップして、なりたい仕事に挑戦すると良いでしょう。

英語は使わない限り身についていきません。空港で働く上で大切なことは「英語がペラペラと話せる事ではなく、お客様の要望を正確に理解し、応えること」
ですので苦手意識をもったり恥ずかしがったりせず、積極的に英語で旅客とコミュニケーションを図りましょう。失敗と勉強の数が英語を話せるようになる為の近道です。