最初の興味は「トーイングトラクター」エンタメ業界から転身した博物館職員の挑戦~Landing STORY Vol.1~

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最初の興味は「トーイングトラクター」エンタメ業界から転身した博物館職員の挑戦~Landing STORY Vol.1~

みなさんこんにちは
ライターのSHIORIです。

航空業界への就職を“旅”と定義するマイターミナル。
業界で活躍している人がどう羽ばたき、どう航空業界の地に着いたのかを掘り下げるインタビュー企画「Landing STORY」

初回は「航空科学博物館」の展示部展示課で働く方からお話をお伺いしました!
博物館で働く方はどんなお仕事をしているのか、お仕事のやりがいはどんなところか、なぜ博物館で働くということを選んだのか、意外な理由までお話をいただきました。

■インタビュー
航空科学博物館展示部展示課課長代理
矢部貴和様 / 2015年入社

“魅せる”“人を喜ばせる”エンターテイメント性とホスピタリティが求められる仕事

“魅せる”“人を喜ばせる”エンターテイメント性とホスピタリティが求められる仕事
Q:簡単に矢部さんのご経歴をお願いいたします
学生の頃からエンターテイメントに興味があり、
CDショップでアルバイトをしていたんです。
大学卒業後スライドで社員になり約9年間勤めました。
そのころは配信が増えたので、映像配信に興味を持ちはじめ、
30歳のときに映像メーカーの営業に転職。
その際に卸をしていたことで現職である航空博物館に出会いました。
子供が好きで子供の声が聞きたいという思いがあり転職を決意。
7年くらい勤めています。
ちなみに飛行機に関わることは博物館での仕事が初めてです。

Q:具体的な仕事内容を教えていただけますか?
空港や飛行機について、当館が持っているあらゆる知識をわかりやすく多くの人に伝え、
1人でも多くの人に空港や飛行機に興味を持ってもらうことが僕の仕事だと思っています。
デイリーの業務としては、開館準備、お客様に展示物をご案内することですね。また所属する展示部展示課では展示物の維持管理や修理をしています。
あとは週末にイベントがあるので、その企画や調整などもしてます。
僕が担当しているのは、「集まれ!NARITA空港車輌」っていう成田で働く航空車両を集めたイベントや航空会社のお仕事体験とか子供達に知ってもらうイベントなどです。



Q:一番やりがいを感じたエピソードを教えてください
たくさんあるんですが、3歳のお子さんがガイドをした僕の名前を覚えてくれていて、
一週間後にまた僕の話を聞きに来てくれたことですね。
「矢部さんの話を聞きたくて」って言ってくれてそれからも2ヶ月に1回は来てくれたんです。覚えて来てくれたことももちろん嬉しいんですが、その子は飛行機が好きなのもあるけれど、僕の話を聞きたくて来てくれたみたいで、この仕事してて良かったなと思いました。

社会科見学で来た後に興味を持って友達や家族を連れて改めて博物館に来てくれたりするのも嬉しいですね。
あと、子供が好きなので、展示物の案内中に膝の上に乗ってきたりするともう可愛いな~ってなります。


Q:仕事をする上で気を付けていること、意識していることはなんですか?
幅広いお客様がいらっしゃるので、目線を合わせることを意識しています。
あとはお客様の反応を見て、どれくらいの熱量で話をするかというのも気を付けてます。
良かれと思ってしたことが裏目に出てしまうこともあるので。

仕事に活かせる自身のルーツ、充実した仕事と家族

仕事に活かせる自身のルーツ、充実した仕事と家族
Q:ご自身をどんな人だと思っていますか?
もともと車やバイクが好きで、機械とかそういう物が割と好きなんだなって思っています。
中身は子供の頃からあんまり変わってないと思います笑
座右の銘は「明日は明日の風が吹く」でした。博物館で働く人って知的なイメージが強いかなと思うんですけど、僕は全然そんなことなくて笑 勉強も正直苦手でした。でも今ここにいるのは、なんでもそうだと思うのですが仕事に対して情熱と誇りを持っているとやる気とかはついて来ると思ってるんです。今の仕事は本当に楽しいですし、充実しているなって思います。
周りからは明るくて怒らないって言われますかね。人に話すこと、説明するのが上手って言われるし、自分でも好きなんだなって思いました。

Q:お休みの日はどんな過ごし方をされてますか?
子供と過ごすことが多いですね。娘と息子がいるんですけど、一緒に遊んだりしてますね。あとはバイクで近場をツーリングしたり、部品を売っているお店に行ったりしてリフレッシュしてます。理解ある妻にも感謝しています。

Q:お子さんには航空業界で働いてほしいですか?
うちの子、飛行機や空港に全く興味がないんですよ笑
興味を持ってくれたらうれしいんですけど、漫画とかに夢中ですね。
でも周りに「お父さん博物館で働いてるんだよ」って言ってくれたりしてるのは嬉しいです。

使命は飛行機を飛ばすために関わるたくさんの仕事を伝えること

使命は飛行機を飛ばすために関わるたくさんの仕事を伝えること
Q:仕事を通して矢部さんが子供たちに伝えたいことはどんなことですか?
「たくさんの人がいるから飛行機って飛ぶんだよ」ってことを伝えたいと思っています。
僕が最初に空港で目についたのは飛行機じゃなくてトーイングトラクターなんです。
どうしたらこの“でっかい”車を運転できるんだろうって笑
博物館に入社したときに、どうやったらトーイングトラクターを運転できる人になれるのか調べていくなかで、航空会社とは違う会社の人なのかとか発見がありました。
パイロットやCAってみんなすぐに思いつくと思うんですけど、実は飛行機ってたくさんの人が関わっていて飛ぶことができる。マーシャラーとかGSE業務に就くにはどうするのか、こういう仕事があるから飛行機は飛べるんだよってことを伝えたくてイベントも始めました。これからもそれを伝えていきたいと思っています。航空従事者になるためにいろいろな仕事があって、たくさんの選択肢があることを子供たちに伝えることが僕の仕事だとも思っているんです。博物館で知った仕事をきっかけに仕事に就いてくれたりしたら嬉しいなって思います!
また僕自身も博物館の社会的使命を考えながら自分磨きに勤しんでいます。

Q:航空業界への就職を目指している方にメッセージをお願いします
まず心身ともに健康であることが大事だと思っているので、健康でいて欲しいなって思います。あとは情熱だと思っています。やりたいことに情熱を持っていれば、なりたいものにはなれると思うんですね。情熱があれば目標に向かってやるべきことに取り組むことができるはずなので、「やる気・根気・パッション」を持って夢に向かってもらえればと思います。

おわりに

今日も最後までお付き合いいただいてありがとうございます!
矢部さんは本当に説明上手で、ご自身の世界に人を引き込む力をお持ちなので、博物館でのお仕事はまさに天職だと感じました。
「飛行機を飛ばすためにはたくさんの仕事があること」を子供たちに伝えたい、という矢部さんの強い思いが伝わってきます。
航空科学博物館では、普段空港で見るだけでは知ることができないたくさんの情報や体験を得ることができます。
今航空業界の情報を集めている方もきっと新たな発見ができるはず。
ぜひ一度訪れてみてください!