『第5回成田ビジネス講座』開催レポート

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『第5回成田ビジネス講座』開催レポート

令和3年10月20日 (水)18:00~20:00


マイターミナルを運営する株式会社Flactが事務局を務め、
第5回 成田ビジネス講座を開催いたしました!


コロナウィルスの影響下、会場のガイドラインに沿っての収容人数を制限しての運営となりましたが、
企画委員の皆様とご参加いただいた皆様のおかげもあり、盛会となりました!


★成田ビジネス講座の目的・趣旨★
・成田の基幹産業である航空業界の活性化
・地域と空港の発展に向けた相互連携強化の促進
・会社・組織の壁を超えた定期的な議論の場の提供
・業界横断的な研修会・相互研鑽による人材育成の強化
・多用なバックグランドの者同士が気軽に楽しく交流できる場の創出

<場所>
公津の杜コミュニティセンター

<講師>
①本間啓之    (日本貨物航空 常務取締役 )
②金森祥之   (日本通運 関東甲信越ブロック 国際航空貨物統括部長)
③宇野茂    (成田国際空港 営業部門 貨物営業部 部長 )

<パネル参加者>
①勝部昭男    (ANA Cargo 取締役)
②森本義規    (JALカーゴサービス 代表取締役)

<テーマ>
航空物流の世界 ~物流最前線に迫る、その魅力と現状・課題~

<参加者>
合計82名

<概要>
「航空物流の世界~物流最前線に迫る、その魅力と現状・課題~」をテーマに、冒頭、成田市前副市長の小幡氏(現海上保安庁)よりご挨拶。
今回第5回目となる本講座を、副市長時代に手掛けた経緯等について説明、今後ますますの発展を願っての応援メッセージ。
第1部は、日本貨物航空(NCA)の本間常務取締役、日本通運の金森部長(国際航空貨物統括部)、成田国際空港(NAA)の宇野部長(貨物営業部)の3名が登壇し、それぞれが各社の現状等を説明。
NCAの本間常務取締役からは、コロナ前を上回るレベルの航空貨物の現状、貨物専用機の役割がさらに増していると指摘。成田をハブとする同社として、アジアと米州の中間に位置する地政学的優位のある成田は、国際競争力をさらに高めるポテンシャルがあると強調した。
次いで、日本通運の金森部長が登壇。現下の航空貨物市況を「激動期」とし、成田は「替えがきかない国際物流の重要拠点」と指摘。同社の成田・野毛平地区に構える空港外の施設の紹介と共に、同社のグローバル展開における成田をハブとしたアジア発欧米向けの貨物輸送サービス構築の重要性を説明した。
最後に、NAAの宇野部長。コロナ禍、貨物事業が唯一のNAAの収入源といえるほどの存在感が成田ではあると説明。空港の機能強化に向けて貨物地区の敷地・機能を拡張していく方針を示した。
第2部のパネルディスカッションでは、先の3名に、JAL カーゴサービス/JALカーゴハンドリングの森本社長が加わり、司会に、ANA Cargoの勝部取締役が就き、成田の航空物流の情勢についてさまざまな意見交換がなされた。
トピックスとして、アフタコロナにおけるITやe-AWB等の自動化・機械化の必要性、航空物流の今後の明るい見通し、成田の機能強化における貨物エリア強化への期待、航空人材不足に対する課題と取り組み、等々。
最後は、登壇者の各社、航空物流を支える各業界・各プレイヤーが、緊密に連携して、成田の国際競争力強化を目指していくことが確認された。
以上、今回は、専門性の高いテーマであったが、登壇者に業界の重要メンバーを揃えたこともあり、客席はほぼ満席となり、航空物流の業界紙も都内から駆けつけるなど、内容の濃い、有意義な第5回ビジネス講座となった。